イモビライザーチップの移植方法

イモビライザー(トランスポンダー)とは?
イモビライザー(immobilizer以下、イモビと略す)とは、盗難防止装置のひとつです。エンジン始動時に、キーに埋め込まれたICチップと車体が無線交信し、あらかじめ決められたコード(番号)の一致をチェックします。もし交信できなかったり、コードが不一致の場合はエンジン始動ができなくしてあります。ゆえにイモビ機能が付いている車の場合、ただ削っただけの合鍵を作ってもエンジン始動ができません。そこで、キー一体式のリモコンロックをイモビ対応するための方法をご紹介いたします。
写真は、VWのキーを分解したところとBMWから取り出したイモビチップです。チップの大きさは、11×5×3(mm)程の小さなものです。
ほとんどのチップがこの位置に付いています。

VOLVO 850の場合
柄の部分を引っ張ると2分割されますので、中のチップを取り出します。


VOLVO V70の場合
柄の角の部分を少しづつ削り、中のチップを取り出します。

ALFAの場合

1.キーの柄の部分を削りとる
柄の部分のノコギリ等で削っていきます。
2.イモビを固定している樹脂を引き抜く
イモビを固定している黒い樹脂を引き抜きます。
2.チップを取り出す
穴の奥にチップが入っているので、表側から慎重に押し出すようにしてチップを取り出します。

Jeep チェロキーの場合

1.キーの柄の部分を削りとる
柄の部分のまわりのゴムをカッター等で削っていき、中心部分をカットするとゴムが外れます。
2.イモビ固定部分からチップを取り出す
中心がさらに樹脂で固定されているのでチップの周りの樹脂をカットします。
樹脂と一緒にチップが取れれば樹脂からチップを外します。


新型VWタイプの場合

1.リモコンキーの分解(1)
矢印の2箇所のネジを外します。
上の2箇所は外さないで下さい。

2.リモコンキーの分解(2)
電池蓋を外したところ。

3.イモビチップ格納場所(1)
画像の印部分スペースにイモビチップを両面テープで固定します。

3.イモビチップ格納場所(2)
表から見ると、この辺りになります。

旧VWタイプの場合

1.リモコンキーの分解(1)
リモコンの上部と下部を写真のように引っ張ると2個のパーツに分かれます。
下部に送信回路と電池が入っています。
2.リモコンキーの分解(2)
2個のパーツに分かれたところ
3.リモコンキーの分解(3)
下部の裏側のくぼみに小さなマイナスドライバーなどを入れて、こじ開けると電池カバーが外れます。
4.リモコンキーの分解(4)
電池カバーが外れたところ
5.リモコンキーの分解(5)
電池を取り出したところ
電池交換する場合は、これ以上分解する必要はありません。この状態で電池が取り出せます。
新しい電池に交換して、電池カバーをパチンと閉めれば完了です。
電池は蓋側が+です。間違わないようにしてください。
電池の入れ方
良い例
電池は、画像のようにできるだけキー側寄りにセットしてください。
悪い例
電池が奥に入りすぎて、金具側面に当たってしまうとロックボタンが効きにくくなる場合があります。
イモビチップの格納場所
写真の赤矢印がチップの格納場所です。
イモビチップの格納
オリジナルのキーから外したチップを写真の場所に格納します。
オリジナルのキーから外す時にチップの方向を必ず記録しておいてください。つまりチップの先端がどちらかということです。(断定的なことは言えませんがその方が無難です。)
格納し終えたら逆の手順でリモコンを組立ます。
オリジナルのキーからイモビチップを取り外す方法ですが、プラスチックでパチンとはめているものは、分解しやすく簡単にチップを取り出せます。
車種や年式によっては、樹脂やゴム等でモールドしているものがあります。この場合は、キーの破損を覚悟で取り出さねばなりません。

BENZタイプの場合

1.電池カバーの取り外し
写真のように両手の親指で電池カバーを外します。

2.カバーを外した状態

 
3.分解
次に基板を取り出します。
電池を外し、2本のビスを外すと基板を固定している部品が外れます。
電池の枚数はリモコンのバージョンにより異なります。
4.イモビチップの固定
写真のようにLEDのすぐ下辺りに厚み1mmぐらいの両面テープで固定します。


Audiタイプの場合

1.送信機の分解
送信機を精密ドライバーなどで裏のねじ2本を開けます。
2.電池の交換
電池を取り外し交換します。
3.イモビチップ格納場所(1)
画像の印部分スペースにイモビチップを両面テープで固定します。
2.イモビチップ格納場所(2)
表から見ると、この辺りになります。


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